911S (1977)  FROM TV SERIES "THE BRIDGE"


デンマークの首都コペンハーゲンと、スウェーデン南部のマルメとを結ぶオーレスン橋の国境線上で発見される上下に切断された女性の遺体。上半身はスウェーデン側、下半身はデンマーク側。国境をまたいで発生した殺人事件にスウェーデン・マルメ県警の女性刑事サーガ・ノレーンとデンマーク・コペンハーゲン警察の刑事マーティン・ローデは、コンビを組んで捜査を開始する。やがてその遺体は上下全く別人の二人のもであることが判る。そして 事件は 凄惨な連続殺人へと.....。

女性刑事サーガの愛車として2013年~2018年の3シーズンにわたり登場した911Sは2.7リッター・エンジンを搭載する1977年モデルです。ドラマのプロデューサーがサンフランシスコで見つけ、7,000ほどで購入したといわれる911Sは、撮影前にヨーロッパ仕様へ変更されましたが、フロント・ウィンカーやマイル表示のままのスピードメーターなどにUS仕様の名残が見られます。

この車両はドラマの終了後、Good Wood Festival of Speedで2019年に行われたチャリティー・オークションに出品され、Saga Norén の 911Sとして注目され、1977年モデルの911Sとしては破格の£125,000(約1,600万円)で落札され話題となりました。

この作品はタミヤ(Tamiya)1/24 のプラキットを改造したものです。タミヤのスピード・スターはビック・バンパーの911の特徴を良く表現しており、このあたりの年式の911作成に向いています。ルーフを追加してクーペに改造し、リヤのホイール・ハウスのフレアを小さくするなど手を加えて1977年モデルの911らしく仕上げています。実車で見かけることはほとんどない独特のボディ色は、常に曇天のドラマに見事にマッチしており、ドラマの制作サイドがこの色の911を選んだ理由がうかがえます。

サーガとマーチンの自作フィギュアを添えてディスプレイするとドラマの名場面の数々が思い起こされます。